57 皇海山  紅葉の時期、日本一の悪路を走る

57 皇海山       2144m      栃木・群馬     2003.10.3

 昨日は武尊山に登った後、吹割の滝近くの吹割温泉センター竜宮の滝に泊まった。今朝は5時40分に出発、10分ほど舗装路を走り、栗原川林道に入る。登山口のある皇海橋まで1時間余りかかる。初めのうちは他の林道と変わらない砂利道だった。3分の2ほど過ぎたころから悪路になってくる。時速10-20kmでしか走れない。ガイドブックだけでなく利根村作成のPR用パンフレットでもこの林道は悪路だから要注意とある。何回も落石、路肩注意の標識が出てくる。
 登山口近くで春日部ナンバーの白い乗用車がそろそろ運転で走っていた。我々の車が近づくと譲ってくれる。アウトドアー用車でないと車底をこすってしまう。6時50分皇海橋登山口着。先着3台は千葉、相模、水戸ナンバーだった。うち2台はアウトドアー用車だ。立派なトイレがある。
 今日は妻も登る。7時に皇海橋を渡る。渡った所の林道は左右に分かれており、真中に皇海山登山口の大きな標柱が立っている。標柱は右側の林道を背にして立っており、登山道は右側の道かと思う。左側少し離れた所に看板があり、皇海山の登山地図が書いてある。この看板があるし、持ってきた登山地図を見ると左側の道のようだ。
因みに2万5000分の1の地図(1990年空中写真、1991年現地調査)にこの登山道は載っていない。少し林道を歩くと皇海山入口の標識があり山道に入る。ここからは不動沢沿いの道を歩く。何回か不動沢を左右に渡る。そろそろ運転の40代の男性が追い抜いていく。
 7時55分朝食。10分あまり休む。山頂まで1.8㎞、登山口まで1.8㎞という中間点を通過。不動沢のコルの直下に近づくと沢そのものを歩くようになる。といっても水はほとんどない。途中左右に分かれている所で踏み跡にしたがって登り、山道に入る。しかし、次第に踏み跡が薄くなり、木の枝につけてある赤テープもなくなる。追いついてきた50代の単独行の男性と一緒に道を探す。間違えたらしいので少し下がって本沢の方を見下ろすと赤テープが見つかった。
この男性は皇海橋を渡った所で右側に行ってしまい、往復1時間20分損していた。2回目の道間違いである。本沢に戻って10分足らず歩くと、右上がりの急登の山道に入る。20分ほど登って9時5分、不動沢のコルに着く。
 前方が開けていて右手上には鋸山の11連峰が屹立している。一番右が最高峰の鋸山だ。紅葉が美しい。10分ほど休んでいるうちに3組の中高年夫婦が上がってきた。9時15分出発。ここからも急登が続く。そろそろ運転の男性が下りてくる。登るときは霧でなにも見えなかったが、今は少し見えるようになってきたという。60前後の夫婦が下りて来た。登山口で道に迷った男性にすぐ追いつかれますからといって先に出発した夫婦らしい。ここから見える山名を聞いたが知らなかった。
 山頂近くの急登で50代夫婦が追いついてくる。妻が遅れがちなので道を譲る。その時「昨日武尊(ほたか)に登ってきた」というと奥さんの方が「今朝谷川岳のロープウェイのところまで行ったが雨だったのでこちらにきた。1ヶ月前に穂高と空木に登ってきた」という。中央アルプスの空木岳かと聞き返す。話がかみ合わなかったが、武尊山と穂高岳の思い違いであったことが後で分かる。
 10時15分山頂着。展望は樹間越しか効かずあまりよくない。小広い山頂には7人の先客がいる。道に迷った男性、空木の夫婦、50代の別の夫婦、2人の男性パーティだ。平ヶ岳の話をしている。銀山平の民宿に泊まると中ノ岐沢の林道の登山口まで送迎してくれるというのだ。ガイドブックではこのコースは通行禁止となっているのだが、このコースで登る人が多い。1人鷹ノ巣登山口から登った人がいて長時間で厳しかったと話している。他の人は楽なコースがいいといっている。
それほどの山でもないのになぜ皇海山が百名山に入っているのかと道迷いの男性がいう。私は、深田久弥が庚申山の方から登り、大変苦労したから印象深かったのではないかと話す。実際、深田久弥は足尾銅山側からきて庚申山荘に泊まり、翌日庚申山、鋸山を経て皇海山に登り、帰路は六林班峠経由で庚申山荘に戻っている。一行にカメラをやる人がいて時間をくったようだが、朝6時に出発、山荘に帰ったのは夜11時で、17時間もかかっている。
 4人の50代の男性パーティが上がってきて26人の団体がまもなくくるというので下りることにする。展望は効かないし、15人ほどしか座れないからだ。荷物をまとめているともう団体が着く。皆、中高年で女性も多い。大阪から来たという。皇海山、武尊山、谷川岳と3連続登山をするという。かなりの高齢者もいるがその元気さに驚く。
 10時30分山頂発。11時15分不動沢のコルに着く。その少し前で道を間違え20mほど下に下りてしまう。コルに先に着いていた夫婦はもっと下に行ってしまったといっていた。コルにザックが2つ置いてある。空木の夫婦が鋸山に行ったようだ。10分もしないうちに26人の団体が下りてくる声が聞こえる。先に着いていた夫婦はもう少し下りてから食事にするといって先発する。そろそろ運転の男性が鋸山から下りて来た。「1時間で行ってこれます」といって下りて行く。
 私たちはここで鋸山の紅葉を見ながら昼食にする。団体が下りてきて彼らもここで昼食。あちこちの斜面に座るので結構広いコルも人で一杯になり、賑やかになる。11時45分出発。急登を下りる途中妻が滑って尻もち。ズボンが泥でかなり汚れる。沢を歩き、登りで道を間違えた所でなぜ間違えたかいろいろ調べて反省する。中間点を少し過ぎた所で先ほどの夫婦がコッフェルを使って食事をしている。一言声をかけて先を急ぐ。
 13時10分皇海橋登山口着。例の立て方がおかしい標柱を背に写真を撮る。このとき片一方の手袋を落としてしまうが、コッフェルで食事をしていた夫婦が拾ってくれていた。26人の団体が乗ってきた小型バスの運転手が、あの中には72歳の人が2人いるという。72歳の人が3連続登山と聞いて改めて驚く。10分もしないうちに団体も下りて来た。なかなかの健脚ぞろいだ。空木の夫婦も下りてきて鋸山からの360度の展望は大変良かったと満足そうだ。
 帰りは私が運転する。これまでの最悪路をなんとか走る。帰路老神温泉の山楽莊に立ち寄る。私も妻も入浴者は我々だけという貸し切りの温泉で疲れを癒す。7時頃東京の南平の自宅に着く。

[歩程] 前泊・日帰り、登り3時間15分、下り2時間40分、往復6時間10分
皇海橋登山口7:00―8:15中間点―9:05不動沢コル9:15―10:15山頂10:30―11:15不動沢コル11:45―13:10登山口

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